#8 『派遣』

【今日の一句】

自らが体験した事象の中で、はっきりと覚えていられるものは、体験してから24時間以内のものである。人の身体の細胞はその9割が24時間以内に死に24時間のうちに生まれ変わる。

人の精神は日に生き、人の身体もまたその日のみを生きている。本来人の寿命というものは1日限りなのである。

 

 

 

次回予告するのやめました。次回予告に縛られて更新できなくなるからです。上の句に書いたように、人はその日しか生きられません。なのでその日思い、感じたことを書き記すためにも次回予告はやめようかなと思います。なんかサザエさんの次回予告みたいな感じで音声的に感じてもらえたら面白いかなと思ったんですけどね...😓

 

まぁその代わりと言ったらなんですが冒頭に句を読んでいきたいと思います。ハイ。それでは本編どうぞ。

 

『派遣』

予定も何も書いてない空白のカレンダーとにらめっこ。バイト先に提出するシフトを慎重に決めていく。予定があるわけではない、しかし毎日朝から晩まで入れるかと言われたら答えは無理だ。

何故かって?その日を自由に生きるためだ。

そう。私は派遣バイト。つまり日雇いのバイトに魅入られている。その日雇いが来そうな日を見極め、慎重にシフトを入れていく。土日はイベントがありそうだからパス。日中は案件ありそうだからパス。この日は午前中に歯医者に行かなきゃいけないからどーせ派遣に行けないためOK。21時からならギリギリOK。せいぜいその程度の判断材料ではあるが、あくまで派遣を優先しシフトを記入する。

何より第一、固定のバイトをすることのメリットがあるのかどうか。何故か派遣は通常のバイトに対し見下される傾向にある。そこで、自分の足で大学生100人に調査し(大嘘)、バイトに求める条件を上げてもらったので。その条件のうち、上位5項目で派遣vs通常の固定バイトで戦わせてみた。

 

バイトに求める条件ベスト5 (獣調べ)

 

第1位 給与

第2位 業務(仕事の楽さ、楽しさ)

第3位 人間関係(読み:ひとづきあい)・雰囲気・出会いなど

第4位 シフトの融通

第5位 サービス(賄いなど)

 

 

では第5位から戦わせてみよう。

第一戦【サービス】

×派遣ー固定○(14-20)

僕は八百長はしない。正直この勝負は固定バイトの方に分があると考える。

派遣バイトはサービスというものはほぼ存在しない。そもそも飲食店の派遣などほぼ存在しないために賄いという概念自体存在しない。交通費も全額でない現場が大半である。一人暮らしの大学生などは食費節約などのために意外と賄いなどのサービスを重視している人が多い印象である。しかし、もしも"食費"という"お金"にのみ注目しているのであれば、それは杞憂だ。その点は給与の勝負で明らかになるだろう。はい次

 

第2戦【シフトの融通】

◎派遣ー固定×× (90-0)

いうまでもない。派遣なんて前日に決めることだって可能だ。『うわぁ、狙ってたネズミ講の女の子に明日の映画予定ドタキャンされたー!』みたいな時がよくあると思うが、そのようにいきなり1日空いたとしても案件さえ有ればすぐに予定を埋めることができる。こんなことシフト提出をしなければいけない固定バイトでは無理だろう。固定バイト界隈では、『来週1週間のシフト提出でOK!』みたいな条件があればかなりの好条件。基本は2週間先など、1ヶ月先だって珍しくない。

正直遊びの予定は突然入ったりするものだ。それなのに1ヶ月前に適当に決めたただのアルバイトの予定にあそびを一つ潰されてたまりますか?

たまりません。

シフトを削ることだって固定では難儀する。代わりを見つけろだの、連絡しないといけないだの。また代われたとしても。その人の他の勤務日を埋めなきゃいけないなどがある。

しかし派遣はどうだ?体調が悪いのメール一本で余裕で休めるだろうが。なんなら出発連絡などを入れなければむしろ向こうからキャンセルさせるようにしむくことだってできる。

融通戦は単なるワンサイドゲームでした。はい

 

第3戦【人間関係(ひとづきあい)』

○派遣ー固定× (28-0)

はい、GLAY式人間関係の読み方の第3戦。こちらはかなり混戦となった。結果を見れば28対0ではあるが、固定が上回りそうな面もあった。それではいくつかの小項目に分けて考えてみる。

①上司

これに関しては派遣の勝利。上司との関係というのは正直求めてるものじゃない。バイト先で仲良くなるという可能性もあるが、それ以上にだるい社員やだるい上司。上司というものは頼るもの以上に憂うものである。そのため上司との関係性が希薄になる派遣に軍配が上がる。

②出会い

昨日の派遣に入るまでは流石に固定の方だと思っていた。しかし昨日全てが変わった。

派遣バイトというものは基本的に他の人間との関係性が希薄になりがちだ。そのため人を深く知ることなどは難しいため出会いなどはあっても発展はもちろんしにくい。固定バイトではシフトが被ることで同じ人と過ごす時間は長くなり、バイト先で彼氏・彼女を作ったなどという話はよく聞く。

しかし、派遣には運命を感じざるを得ない。その日限りの出会い。その日限りの関係。それにはやはり運命的な何かが働いている。そのためもしもそこから勇気の一歩を踏み出すことができたのならば、それは熱く一瞬にして燃え上がるだろう。

そう考えるとバイト先での恋愛なんてなんか妥協に思えてきた。

ということでなり派遣の勝ち。

③友人

まぁバイト先で友人を作るという行為自体バイトの辛さ、だるさからの逃げ道なので土俵が違う感は否めない。何故なら派遣は辛くないから。人とのおしゃべりに逃げる必要がないから。まぁでも友人というものは人生においては財産である。たしかにそれを作りやすいのはやはり何度も顔を合わせることのある固定だろう。しかし出会いにも言えることだが、恋愛問題や友人関係というものはいつ何時も悩みの種になるものである。特にフリーターよ。聞け。お前らのバイト先での絆というのはただの足の引っ張りあいだ。学生ならまだいいとしてフリーター。30近くしてバイト先で友人を作る行為は愚行であり恥行以外の何者でもないことを覚えておけ。あれ学生から見たらほんま笑い物やで。ということでなんだかんだ派遣の勝ち。

④雰囲気

言わずもがな派遣。もし自分にコミュ力がなかったらどうする?コミュ力があったとしても、バイト初日に控え室行ったらオタクだらけでウエハース開封で盛り上がる女子と、21歳にしてデブハゲになりポケモンの話や遊戯王の話してる人しかいない職場だったらどうする?渋いだろ!オープンのスタッフになる以外、職場の雰囲気を自分好みに作り上げることは無理だ。コミュ力がない場合など最悪だ。浮きまくる。周りが楽しそうに話してるのを会話だけ聞いて、あっ。ここなら入れるけどいきなりは入れないし...。自分が気を使うだけならまだ良い。周りに気を使われてる雰囲気なんて最悪だ。しかもこっちは誰とも話してないんだからそういう雰囲気なんて秒で察知できる。

それに比べて派遣はそもそもコミュ力低めの人が多いがためにそんなことになりにくい。しかも全員がほぼ初対面。表面上の会話しかしない。表面上の何がいいの?そう思うかもしれないが、それが楽しいねん!あっさーい会話が一番楽しいんや!ということで派遣。

と、まぁこんな具合に派遣と固定では人間関係が希薄か濃いかという両極端であったため書く項目一長一短であったが、よくよく考えるとバイト先で濃い人間関係などいらないという結論に辿り着き。合計すると28(4項目全て獲得)対0で派遣。

 

第4戦【業務】

◎◎◎◎◎派遣ー固定××××××××××(753315ー0)

派遣315!のうちの一つはこの業務の楽しさ、楽さにある。

まず案件が自分で選べる時点で好きな案件にいける。イベントスタッフなんて最高だ!普通にもはやイベント参加者である。しかも毎回案件はこちらで変えられるため飽きなどもない。何日通しの案件だってかなり長くて2週間。大体が2.3日とかだ。1年も2年も、4年もなんてやってられない。やってられなーい。

そして業務も1日で落とし込めるものが限度、というか大抵の案件が本番がほとんどの時間を占めるので大体1時間に満たない程度のオリエンで落とし込めるような程度の業務しか基本やらない。複雑なわけがない。

そして何より責任がない。何かやらかしてもその反省を演技するのは今日だけで良い。明日や明後日の悩みの種になることなど何一つありはしない。一つ難しいことといえば有能に働きすぎても恥ずかしいし、無能すぎても恥ずかしいということだ。派遣で精を出しまくって、イキリ散らかす人はどう考えても恥ずかしい。しかし派遣程度の業務で無能晒すこともそれ同等の恥ずかしさである。まぁ、無能が恥だと思える正常な感性があればそこまで無能なことにはならないと思うが....

そして派遣でテキパキ動きまくってイキリ散らかす人は、それで優越感に浸ってるだろうからそれはそれでOKだ。

以上の理由より完勝!圧勝!大勝!楽勝!快勝!で派遣の勝ち。

 

第5戦【給与】

◎◎◎派遣ー固定××××××(途中棄権)

時給1050円。これが派遣の相場である。

じゃあ固定じゃん?

はいばかー。それは派遣に行ったことないやつー。

派遣の時給1050円なんてのは詐欺まがいの騙し文句。ただ、いい方の騙し♫

2ポジ3回し。これが派遣でよく見るパターン。

わからない雑魚のために詳しく解説すると『2ポジションを3人で回す』ということだ。そのため自分は基本的に全時間の2/3のみ働くことになる。大体そうなると60分働いて30分休憩。こんな感じになる。これがまぁ10時間の現場だったらどうなると思う?最初の1時間がオリエンだとして、本番9時間。そのうち実働は2/3つまり6時間。オリエンの1時間なんて控室の説明やちょっと話聞くだけですぐ終わる。つまり時給1050円×10時間の現場なら、実働6時間で1万円以上を手にすることになる。実質時給はいくらだ?...ハイ時間切れ1750円である。昼食の時間なども派遣会社は管理していないし、そんなの当日のクライアントの塩梅なため管理しようがない。そのため拘束時間×時給が満額で発生するため、どの現場でもほぼほぼ1500円は超えてくる。自分はちなみに1ポジ3回しも経験したことがある。そんなの実質時給は3000円じゃぁぁあ!!!

しかもな!これだけじゃないねん。派遣ってのはな、自給案件の他にも日給案件があるんや。しかもなんなら日給案件の方が多いぐらいなんや。そしてなんと早上がりシステムもある。これは大きめのイベントなどではなりにくいが、設営などではかなりなりやすい。日給×設営は狙い目。まず第一クライアントは派遣会社に対して最長の時間で依頼してるんや。(獣調べ)そして派遣会社はそれを短くできるわけないからクライアントが言ってきた時間×大体1000円で日給を設定する。そして大体そういう現場は1時間前に終わったりする。ちな4日前の現場で私は2.5h前上がりした。つまらな。8時間8000円だと思ってたら5.5時間で8000円もらえたということだ。これまた時給は1500円近くに行ってる。

つまり派遣とはそのほぼ全てが時給1500円レベルの最高の仕事なのさ。

 

そしてもう一つ君たちに考えてほしい。給与は本当に"時給"換算が全てか?ってことを。

僕は"業給"換算している。

この業給換算をしてしまうともはや時給以上に固定バイトは派遣バイトに手も足も出ない。

業給とはつまり給与を業務で割ったもの。つまり見合ってるかどうかだ。第4戦の業務項目でも言及したが業務は全て楽なものばかり、つまり!楽なことして金もらえてるわけですよ。

考えてみろ。辛いこと8時間やってもらう10000円と(時給1250円)と、楽なこと(もはや楽しいこと)10時間やって(実働は6時間程度だけどね♫)もらう10000円。実際どっちがいいか。

11時から19時の8時間でバイト入ったら基本1日は潰れるよ。それなら朝9時から19時でも同じ話しだよね?っていう話。

 

つまり給与の面ではどう足掻いても固定バイトは叶わないということさ。

ということで圧勝中の圧勝によりこれまた派遣の勝利です。

 

 

いかがだったでしょうか派遣バイトVS固定バイトの5番勝負。4-1。まぁサービスも給与で上乗せしたら実質5-0のストレートでの派遣の勝ちという一方的なワンサイドゲームになりました。

 

これでもまだあなたは1ヶ月後のシフトを提出しますか?

私は明日メールで案件選びまぁぁーーーす!!!

 

それではごきげんよーーーーー!!!