#2 『職務』

どうも、自慰君道師範代の獣です。

今夜もチェックメイトです。

 

8月15日 21時50分。来週1週間分のシフトがバイト先のメンバー全員が入っているsnsのグループに送られてくる。

そのsnsはラインでもなくFacebookでもない、ド○ノピザぐらいでしか使われてない三流snsのため、誰が既読つけたかが全てわかる仕様になっている。正直私はバイト先では怖い人として生活している。身長は日本人離れした182cm、口数は少なく、上司(特にフリーター)たちのギャグは全て真顔で無視している。発する言葉は『これどこ?』と『終わった』のみ。それ以外のコミュニケーションは首を縦に振るか横に振るかで済ましている。そんな私が既読をつけまくる人であってはいけないのである。高身長で、スポーツやってそうで、無口ですかしてる男がsnsやりまくってるのは、両親がシミケンとはぁちゅうであると同じくらい恥ずかしいことなのである。

しかし私は既読をつける。つけなければならない。今晩だけはシミケンの息子である。

そして私は驚愕する。獣亮と私の名前の横には空欄が並び、紙の一番端に位置する週間合計勤務時間の欄の0の数字。

悲しさとも怒りとも言えない感情になってしまった。私は来週働くことができない。お盆の影響もあり私の大好きな派遣バイトの予定もない。私は来週、勤労の予定がないのである。

あぁ、無常。

そして私は私の軽蔑するフリーターたちの週間合計勤務時間の欄を見るのだ。〇〇さん(30歳フリーター)49時間。〇〇さん(28歳フリーター)40時間。

 

ああ、よかった。世界の均衡の確認は取れた。

素晴らしい気持ちで日曜の夜が終わろうとしている。

あえて最後にごきげんよう

 

[次回予告!]

んあっ!日曜夜の最後の楽しみといえば月曜が来ることだよね!そう!毎週月曜0時00分には何があるって?そんなん本名ワコウ先生のカイカンドウキの更新に決まってんじゃん!え?なに?カイカンドウキは先週最終回を迎えただって?そんなんまずいよまずすぎる!どうなる月曜⁉︎

次回、『快感』ご期待ください。