#13 『卒業』
『今思えば、二代目として活動が始まったあの瞬間から、同時に「いつかは」という歯車も一緒に動き出していた』
私の敬愛するfripSideのボーカル南條愛乃さんが、fripSideを卒業することとなってしまいました。10/31夜の生放送で発表され今日が11/2。1日半ほど経ちましたが未だに精神状態は良くありません。思えば普段いくらfripSideといえどニコ生などはあまり見ない私ではあるのですが、選挙特番で各局クソ番組を展開していたこと、そしてsatさんのツイートが流れたこと、様々な運命が重なり神が私をリアルタイムで卒業発表を聞けるように導いてくれました。
さて、私のfripSideとの出会いは8.9年ほど前、中学生ぐらいでしょうか。はっきりと覚えているのは当時まだYouTuberなどはほとんど存在せず、金鉱だとも思われていなかったYouTubeで見つけた仮面ライダーのMADのBGMが『only my railgun』だったことです。一度聞いただけで耳から離れないテクノサウンドとアニソンの見事なまでの融合。一撃で心打たれました。超電磁砲の一期が2009年のものなのでonly my railgun、そして南條愛乃のfripSideが誕生してから3.4年遅れで私はfripSideに出会いました。しかしその時私が好きだったのはonly my railgunだった気がします。その後中学で音ゲーオタクの友達ができ、秋葉原のセガに通う日々。グループコースターでonly my railgunに次ぐ第2の出会い、『sister's nois』が私の前に現れました。
けど中学生の俺は浮気者、fripSide一筋ではなくいろんなアニソンに手を出してる時期でもありました。そんでもって特にアニオタというわけでもなかったので単純に有名なアニソンをそれなりに聞いてるだけでした。
そして少し時は流れ高校時代。毎度毎度の定期テスト前夜の徹夜中、深夜に"とある"アニメが始まりました。画は完全に"アニメ"という感じであまり好かなかったのですが、OPのイントロ1秒で再び心を打たれました。
『この星の鼓動が〜切なく響いてる〜』
そう。『clockwork planet』です。これが第3の出会い。すぐに歌詞を乱雑にGoogleにぶち込み曲名、そしてfripSideの名と再会しました。
【やはりな】はっきり覚えているその時の感想。
小室哲哉さんの音楽や中田ヤスタカさんプロデュースのcapsuleなど、テクノ音楽をはじめとしたデジタルJ-POPになんとなく心奪われがちな私はsister's nois以来離れていたとはいえ、fripSideの音楽というものの唯一性は素人なりに捉えていたつもりでした。そのためclockwork planetを初めて聞いた時も、あっ、これはonly my railgunと同じ人が作ってると思ったのです。
そう。私は既にsatさんの世界の住人だったのです。
satさんの作る世界は、イントロさえ聞けばあっ、これはsatさんの音楽だとわかるのですが、それでも飽きさせない。全ての曲が新鮮に聞こえるそんな魅力がある世界なのです。
しかし俺のアホ!(2021年の俺の心の声)
まだ全身どっぷりfripSideの世界に浸かることはなかったのです。俺が全身を入れたのは2019年12月。とある科学の超電磁砲Tの予告本PVのBGMとして『final phase』が流れていたのを聞いた時でした。only my railgun、sister'nois、clockwork planet、3回の出会いの時と同じ、そして明らかに前3回とは異質な前3回よりも鮮烈で強烈な出会いを果たしました。歌詞もわからないところがある中、PVを何度も何度も再生しバックで流れるfinal phaseの全貌を想像し続けました。そして来る超電磁砲Tの放送とともに自分は完全にfripSideのファンとなったのです。
正直遅かったとも思ってます。10年ほど前から存在は知っていたのに好きになったのはたった1年ほど前。けどそれでも後悔はないし、なんちゃんの卒業のタイミングに立ち会えることは本当に人生で1番の幸運と言っても過言ではないと言えます。好きになって、すぐにfreakSide(fripSideのファンクラブの名称)に入会し当選し1人で行った【fripSide Phase 2 : 10th Anniversary FINAL in YOKOHAMA ARENA】
あそこに行けた。あの場をを共有できた。そしてその楽しみがまだ先に残されている。そして何ちゃんが卒業しても彼女の音楽は俺の中で生き続け、satさんが作る3代目fripSideの未来、そして4代目、と歴史が続いていく。あぁ。なんと幸せなことだろう。
なんちゃんの卒業はたしかに悲しいことかもしれない。けどいつかその時が来ることが運命だった以上。そのタイミングに生を授かりこの世にfripSideの音楽と存在できるのは幸せ以外の何者でもないのです。
ありがとう南條愛乃さん。そして、ありがとう2期fripSide。
---最大級のありがとうを込めて---
『口には出さなくても誰が見てもわかるさ。俺はいつも思ってる。"俺は遅すぎた" "死ぬ気になるのが遅すぎた"って そりゃあ早くファンになってた方がいいに決まってるさ...
でも俺は!少なくとも俺は!final phaseで俺が目覚めて最後に何枚かのシングルを待ち遠しくできたそれだけで!中学からの9年間は無駄なんかじゃなかった!人に 遅すぎるなんてないんだ‼︎
たった1ツアー。俺が行く最後のfripSideのライブ。証明してみせる。俺が遅すぎたと思ってる後悔の全ては----
この1ツアーに繋がってるってことを・・・‼︎』
『歌...えな 速イ⁉︎(テンポが) いや...』
『これはいつものfrip音楽ではない』
『歌えるよな神山 こんな無茶な高速テンポも お前なら...』
『当然ですよ satさん...‼︎』
【Leap of faith!!!!】